CEFRとは?各レベルの習熟度と本サイトでの表記について
Updated at 2024-10-16.
CEFRとは?
CEFRとはCommon European Framework of Reference for Languagesの略であり、日本語ではヨーロッパ言語共通参照枠と訳されます。
CEFRは言語能力を表すための国際標準であり、様々な言語のレベルを表す指標として用いられます。
A1, A2, B1, B2, C1, C2の6個のレベルで能力水準を表しており、A1が初心者であり、C2がその言語を習得したと言えるレベルとなっています。
学習者の進捗度を測る目安として利用することができ、各教育機関等で共通認識としてCEFRという概念を理解しておくことはカリキュラムを作成する上でも必要なとなるでしょう。
各言語資格で語学力を判断する際にも、一度CEFRの基準に置き換えることで、一様に比較することができるとも言えるでしょう。
各レベルの習熟度
A1
- 具体的な要望を満たすための日常的な表現や非常に基本的なフレーズを理解し使うことができる。
- 自己紹介や他人の紹介ができ、性格や生活などを質問し回答することができる。
- 他の人と簡単な方法でゆっくりかつハッキリとした話し方でコミュニケーションが取れる。
A2
- 最も身近な事柄に関連した文章や頻繁に使用される表現を理解することができる。
- 簡単なことや日常的な仕事に関してコミュニケーションがとれ、身近な事柄について 指事することができる。
- 自身の背景や身の回りの状況や要望など表現することができる。
B1
- 職場や学校、娯楽などで生じる身近な事柄について、標準的な明確なインプットについて要点を理解することができる。
- 旅行中で起こるほとんどの事柄について対応ができる。
- 身近な話題について簡単に連結した文章を作ることができる。
- 経験や夢、望みなどを表現でき、簡単な理由や説明をすることができる。
B2
- 特定の分野における議論を含む、複雑な文章について、抽象的な側面と具体的な側面両方とも要点を理解することができる。
- 日常的に起こる事柄についてネイティブの人と瞬時且つ流暢にコミュニケーションが取れる。
- 幅広い話題について明確且つ詳細な文章を作ることができ、特定の問題について長所と短所を示しながら考えを説明することができる。
C1
- 難解で、長い文章を幅広く理解することができ、言外の意味を認識することができる。
- 自身のことについて、言葉を探す様子なく流暢で瞬時に表現することができる。
- 社会、学術及び職業上の目的で柔軟且つ効果的に言語を使うことができる。
- 複雑な話題に対して文構造や接続、一貫した主張を意識しながら、明確で構造の取れており詳細に記載した文章を作り出すことができる。
C2
- 見聞きするすべての内容について容易に理解することができる。
- 複数の話者や文献から議論や主張を再構成しながら、要約することができる。
- 自身のことについて意味の近い表現を区別しながらより複雑な状況について、正確に流暢に且つ瞬時に表現することができる。
個人的な各レベル感について
英語に関してのレベル感としてはおおよそ以下のようになるでしょう。
- A1:中学卒業レベル
- A2:高校卒業レベル
- B1:上位大学入試レベル
- B2:海外の大学の入学に必要とされるレベル
- C1:海外の大学院の入学に必要とされるレベル
- C2: ネイティブと同等レベル
本サイトでのCEFR
言語によって一概には言えないところはありますが、様々な言語資格などを参考にしつつ以下のように語彙レベルを選定しています。
CEFR | 語彙数 | 出現頻度 |
---|
A1 | <1000語 | ほぼ毎日 |
A2 | 1000~2000語 | ほぼ毎日 |
B1 | 2000~4000語 | 週に1,2回 |
B2 | 4000~8000語 | 月に1,2回 |
C1 | 8000~12000語 | 数ヶ月に1回 |
C2 | 12000語 < | 年に1,2回 |
参照
CAMBRIDGE International language standards